2026年2月10日(水)小さな奇跡を信じる
友人Tと話していた。最近はたくさんワークショップをしていて、どれもけっこういい感じらしい。
ひるがえって、私が開催しているワークショップはどれほど盛り上がっているだろう、と思った。Tと一緒にファシリテーターする機会があるたびに彼の技術や発想を学んできたので、最近の私のワークショップがつまらないことはないと思うが、ものすごく盛会だった、というほどではない気がして。会を面白くするための細かいコツを積み重ねてきたからこそ、改めて「そういう問題だっけ…?」と考え直すことになった。
話の流れでTは次のように言っていた。「なんとなく、盛り上がり、熱気、迫力、みたいなのがワークショップの、雑だけど信頼できる指標だったりしますよね。その場で何か知らないことが起こっている感というか」。
そして気づいた。一番大事なのは、「ここで小さな奇跡が起こると信じてください」と自分にも参加者にも言い聞かせることなのだ、と。改めて考えてみると、何かを作ったり書いたりすることは、元々それ自体としては大したことのない素材や他の人だって知っているようなことから、それ以上のものを生じさせることだろう。ワークショップの参加者も、そのような確信を共有した方が、その場でよいものを生み出せて、楽しめるに決まっている。
というか、ワークショップについての反省を離れて、私は奇跡を信じることの重要性をわかっていなかったな、と思った。私自身が面白いと思える文章が書けたときは、そこでちょっとした奇跡が起こっていたはずなのに。私は作ることや書くことが何もわかっていなかった。