2026年1月27日(火)
江川隆男『哲学は何ではないのか——差異のエチカ』を読む。同一性の否定である対立として差異を捉えてはならない、差異それ自体を肯定的に理解しなければならない、と謳うのはよいが、それを言い募るだけで差異を肯定的に掬い上げることができるわけではない、と人類学者として思う。否定それ自体の内部にも差異があって、否定をも肯定のために使うことができる。人類学はそのような戦略と技術を発展させてきた。
江川隆男『哲学は何ではないのか——差異のエチカ』を読む。同一性の否定である対立として差異を捉えてはならない、差異それ自体を肯定的に理解しなければならない、と謳うのはよいが、それを言い募るだけで差異を肯定的に掬い上げることができるわけではない、と人類学者として思う。否定それ自体の内部にも差異があって、否定をも肯定のために使うことができる。人類学はそのような戦略と技術を発展させてきた。